ねこまんま

日常のなかで感じたことや思ったことを書いています。現在はnoteにお引越ししています。

そうは言うものの

以前の投稿で少しお話した蛭子能収さんの著書「ひとりぼっちを笑うな」を読み終わりました。

私個人の感想になりますが、多くの共感や参考になる部分があり、「うんうん」「なるほどなぁ」と思いながら読んでいました。蛭子さんの凄いところは、「自分自身をよく知り」、その上で「だからこういう生き方する」ということを若いころからされていて、周りに流されずに自分らしく生きていらっしゃるところじゃないかと思います。若いころから自分自身を知ること・・・私はできなかったことなので、本当に凄いと思います。

しかし、本書については読む前から少し疑問がありました。

「確か蛭子さんってご結婚されていたと思うけど?」

「それなのに『ひとりぼっちを笑うな』ってどういうこと?」

本書でもあるように、蛭子さんご本人は自分は大勢でいるより、ひとりで行動するほうが好きなようです。しかし蛭子さんには奥様がいてお子様もいらっしゃる。更に言えば一人目の奥様と死別された後に再婚もされたとか・・・。私のなかで「ちょっと矛盾している気が・・・」と多少のモヤモヤ感を感じつつ読み進めていました。

この疑問はなかなか解消されませんでしたが、一番最後に解消されました。

本書の最後に蛭子さんはこのようなことを書いています。

「ひとりぼっちでいることを笑うことは愚かなこと」

「しかし、それ以上に大切なことは、ひとりぼっちでいる自分を微笑みながらいつも受け止めてくれる人を見つけること」

う~ん・・・最後の最後でどんでん返しを喰らった気持ちになりました。

前回の投稿でも書きましたが、私自身は「結婚は自分に合わないと思うから諦めている」と考えています。私も「ひとりでいる」ことは好きだし、誰にも気を使うことなくいられるから・・・。しかし、そうは言うものの、蛭子さんの言葉を聴くとそれなりに納得する部分もあったりします。

先日、用事があって親戚の家に行った際に、かなり認知症が進んでいる叔母さんに「早くいい人見つけて結婚しなさいよ」「そのほうがお母さんも安心するからね」と言われました。そのとき私は「まぁ、いい人がいればなんですけどね・・・」なんて笑って誤魔化しましたが、あれだけ認知症が進んだ叔母の言葉が、少し引っ掛かったことも事実です。

本書を読み終えた昨日の夜、私はスマホを取り出し、婚活アプリを検索しましたが、アプリの登録はしないままスマホを置き、そのまま眠りに着きました。