ねこまんま

日常のなかで感じたことや思ったことを書いています。現在はnoteにお引越ししています。

他人を傷つけるレベルの汚文字

私はコンプレックスだらけの人間なので、欠点を挙げていったらキリがないのですが、汚文字もコンプレックスのひとつだったりします。

そうは言っても手書きをしない日はありません。例えば、日記を書いたり、その日の予定や気を付けることを書き出したり、買い物に行く際には何を買うかをメモしてからスーパーに行きます。ただし、これらは全て「自分しか見ないもの」ばかりなので、私も「文字が下手くそだなぁ」と思うくらいで大した問題にはなりません。しかし、他人が私の書いた文字を見るようなシチュエーションになると、自己嫌悪だったり羞恥心だったりが湧き上がってきます。母が通うリハビリ施設の連絡帳の記載、金融機関の入出金伝票、各種手続きや契約書関連、細かいところでは宅急便のサインまで・・・自分が書いた文字を見られることが本当に恥ずかしいです。

更に言えば、私の汚文字は自分自身だけでなく、他の人まで不快にさせてしまうレベルだったります。

もう20年くらい前の話になると思います。私は今でこそ実家暮らしでしたが、若いころは実家を離れて一人暮らしをしていました。他県で仕事をしていたのですが、父が他界したことがキッカケとなり、実家暮らしになりました。実家に戻った後、以前に勤務していた会社の人達に年賀状を書くようになりました。当時、私は宛名面は手書き、裏面は印刷にしていたのですが、数年後にある人から怒られてしまったのです。

その方は「井上」さんという女性なのですが、「上」という字の上の横棒が左側に飛び出てしまっていたようで、ある年の彼女からの年賀状に「毎年『井土』って書いていあるけど、私は『井上』です、ヒドイ!!」と書かれていました。もちろん、これは意図的なものではなく、私の汚文字が原因なのですが、実はこの女性、当時私が片想いしていた女性だったのです。私は「大好きだった女性を新年早々から不快な気持ちにさせていたのか」とショックと悲しみと自己嫌悪で、今もトラウマになっています。

翌年から宛名面も印刷するようにしましたが、もう井上さんに年賀状を送るのは止めました。私からの年賀状で不快にさせてしまってはいけないと思ったからです。

今年も年賀状のことを考える季節になりましたが、この出来事は毎年のように蘇る「苦い思い出」になっています。